戦略その1: 一般知識で24点取る! ~行政書士試験点数配分から~
前回の心構え: 教材について では教材について述べました。今回は行政書士試験の点数配分から、どういった戦略で勉強していくのいいかを考えたいと思います。
まず、実際の点数配分についてです。以下の表をご覧ください(財団法人行政書士試験研究センター より)。
1 配点 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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(備考)問題別配点 ▽記述式 1問につき20点 |
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2 合格基準点 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
次の要件をいずれも満たした者を合格とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(1)行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(2)行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(3)試験全体の得点が、180点以上である者。 |
分析 その1:一般知識の重要性
法令等は122点、一般知識は24点、二つの合計で180点で足きりになります。つまり合格ラインは180点。
それぞれを割合にすると、法令等は50%、一般知識は42.8%が足きりになり、全体で60%です。どちらも6割ずつ取れればいいことになります。
ところで、私の場合、実は一般知識がとてもいい点数でした。確か48点とか44点とかだったのです。逆に、ネット上でダメだったという人の声で印象的なのは、一般知識で足きりされたというものでした。
確かに一般知識は、テスト全体に占める割合としてはたったの18.7%です。記述式の配分より低く、二割以下になります。「だったら2割以下の勉強でいい」それが普通の考えです。が、その二割のうち、43%程度の得点は必須になっているのです。ここを見落としている人が多い気がします。記述式は3問全部が空白で0点でも他でカバーできますが、一般知識は24点以下、つまり6問以上正解しないと、その時点でダメなのです。ここが一般知識の肝です。最悪でも6問は正解し、24点を確保するための勉強が必要になります。言い換えれば、絶対に6問取るのを目標にしないといけません。そして6問を目標にするなら、私の感覚では、模試では最悪でも8~10問取れる状況にしておかないと怖いです。そうしたら自信を持って一般知識に当たれます。常に10問近く正解ができるのに本番ではダメだったならその年は難しすぎたといえるので仕方ないと思えると思います。
そして一般知識で24点を確保すると、法令等で残り156点を取れば合格です。156点というのは法令等の約64%に当たります。これは記述式と多肢選択式が0点でも5肢択一式を満点にすればクリアできる計算になります。
というような理由で「一般知識で24点取る!」を下位目標にしましょう。つまりこれが「法律知識ゼロから一ヶ月半で行政書士試験に合格するための戦略」その1です。
さて、次回は「分析 その2」を書き、法令等についての戦略を述べます。