戦略その4: 民法について
こんにちは。うさねこ法務の梁です。
前回は、どの法律分野に力を割くべきかについて述べましたが、今日は民法について、どのような戦略で勉強すべきかを考えてみます。
まず、民法は、以下のような構成になっています。
- 総則
- 財産法
- 家族(身分)法
さらに財産法は物権法と債権法に、家族法は親族法と相続法に、それぞれ分類できます。
さて、上記のように分類したとして、何が分かるでしょうか?
何となくですが、財産法の方が難しそうだと思いませんか? 親族や相続については、正確には知らないけれども、なーんとなく、ちょっとは知ってるような気はしませんでしょうか?
(もし逆の感覚を持ってるか違いましたら、下記はあまり参考にならないかもしれません)。
正直いって、ナニワ金融道のファンであったり、不動産の関係や債権回収のお仕事をしたことがあるかた以外は、債権や物権についてはよく分からないんじゃないかと思います。非常に特殊な世界だからです。
ですので、物権や債権に比べれば、相続や親族の方が分かりやすいんじゃないかと思います。ですが、問題なのは、わかりにくいだけでなく、点数配分も高いことです。また、記述式などでもけっこう出てきます。ですので財産法を適当に済ませるわけにはいきません。つまり、まず物権や債権の財産法に注力すべきかと思います。というより、この部分に精通しないで行政書士試験は多分、通りません。
一方で家族法はそれほど多くは出てこないし、訳の分からない話が多いわけではないので、さらっとやっても覚えやすいかと思います。
総則はそれほどの量はないので、それを含めて以下のような比率で勉強することをお勧めします。
総則:財産法:家族法=1:6:3
物権と債権に強くなると、すこし、試験への自信が付くかと思います。
ちなみに、前回と同様蛇足ですが、実務では家族法の知識をより多く使用します。相続や遺言など行政書士の主なお仕事の一つだからです(例えば、相続 - 取り扱い業務 | うさねこ法務 行政書士オフィス などのように、うさねこ法務でも扱っております)。
一方で、財産法は登記が絡む問題が多いのですが、登記は司法書士のお仕事なので、行政書士はタッチしません。もちろん知識として知っていていい項目ではあります。行政法よりはよっぽど関係してきます。でも、実務でよく使うのは家族法の方です。
もちろん、民法はどれもあとで実務に絡んでくると思って勉強してそんはないです。総則のところも、代理などは特に関係してきます。
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